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ワークショップデザイン
ファシリテーション実践ガイド

ワークショップの基本から活用する意義、プログラムデザインやファシリテーションのテクニック、企業や地域の課題解決に導入するためのポイントや注意点について、最新の活用事例と研究知見に基づいて解説します。
※ダウンロードいただいた方には、 最新情報をメールでお届けします。

ABOUT私たちについて

VISIONビジョン

革新的なアイデアを生み出し、複雑な課題解決を推進するためには、そこに関わる一人一人が情熱と遊び心を持ち、既存の枠組みを問い直すプロセスを楽しめるチームを作ることが肝要です。こうした「創造性の土壌」がないまま形式的なフレームワークや流行のメソッドを次々に導入しても、真の意味で創造的な組織を作ることは出来ません。

ワークショップの理論的基盤を築き上げた哲学者ジョン・デューイは、行為の原動力としての個人の「衝動(impulse)」の重要性を説きました。ミミクリデザインが考えるワークショップの本質は、チームの一人ひとりに内在する"創造的衝動(creative impulse)"を、組織にとって意味のある変革やイノベーションのエネルギーに変換させていくことに他なりません。

ミミクリデザインは、こうした問題意識のもとで、集団の創造性を引き出すワークショップデザインとファシリテーションについて、具体的な技術から、思想や哲学も含めた広い意味での方法論(methodology)を学術的に研究しています。日々アップデートされる研究の成果を基盤に、企業や地域に新たな“まなざし“を提供し、社会の創造性の土壌を耕していきます。

CREDOクレド

ミミクリデザインは、「葛藤」を大切にしています。「葛藤」とは、読んで字のごとく、「葛(かずら)と藤(ふじ)がもつれ合って解けない状態」のことです。

プロジェクトというものはとても複雑です。プロジェクトの中には、成果、学習、答え、問い、論理、感情、都合、事情、会社の利益、顧客の幸せ、とにかく様々なものが、ーー葛と藤のようにーー関係し合い、絡み合い、存在しています。

その中で、落としどころに悩むこともあります。ダブルバインドに戸惑うこともあります。ですが、ミミクリデザインはその悩みや戸惑いを歓迎します。悩みや戸惑いの中で「葛藤」すること、それこそがミミクリデザインが大切にしていることだからです。

世界には、白や黒もあれば、グレーもあります。3や4もあれば、3.5もあります。清や濁もあれば、併せ呑むこともあります。焼きそばやパンもあれば、焼きそばパンもあります。このように、世界はそもそも複雑です。だからこそ、あえてその複雑さの中に身を置き葛藤し続けることで見つかるものや生まれるものがたくさんあると思うのです。

複雑さを受け入れ、その中で葛藤し、悩みも戸惑いも乗り越えて、新しい何かを見つけること、新しい何かを生み出すこと、それがミミクリデザインの仕事です。

だから私たちは今日も「葛藤」します。ミミクリデザインは、葛と藤がもつれ合うところにあるからです。

  • 1.プロセスとアウトカム

    ミミクリデザインは、創造的に課題を解決するファシリテーターとして、クライアントが単独では到達できなかったアウトカムに導くことにコミットしています。しかしながら、私たちは正解を示すコンサルタントではありません。課題を解決するのは、あくまでクライアント自身です。私たちはすべてのプロジェクトがクライアントにとっての主体的な学びの機会であるべきだと考え、アウトカムにこだわりながらも、豊かなプロセスを生み出すことに重きをおいて、プロジェクトに伴走します。

  • 2.共感と触発

    ミミクリデザインは、クライアントが抱える悩みに寄り添い、同じ課題に共感したパートナーとして、プロジェクトに伴走します。しかしながら、クライアントの課題認識が常に正しいとは考えません。私たちは、クライアント自身も気づいていない課題の切り口を探り、クライアントに揺さぶりをかけながら創造性を触発していきます。

  • 3.ラーニングとアンラーニング

    ミミクリデザインでは、複雑なプロジェクトを成功させる方法論について、絶えざる研究開発によって体系化し、すべてのメンバーが学び続けています。研究に裏打ちされた学習環境は、組織の熟達を支え、プロジェクトの成功の確実性と再現性を高めています。しかし私たちは同時に、同じ方法を繰り返すことを嫌います。過去の成功には囚われずに、得意パターンをアンラーニング(学習棄却)しながらこれまで取り組んだことのないプロジェクトやアプローチに積極的に挑戦し、新たな"ミミクリデザイン"の可能性を探究し続けています。

  • 4.意思決定と判断留保

    ミミクリデザインは、日々多くの情報が飛び交うなかで、スピーディに意思決定を下しながら、組織の前進を止めることなくプロジェクトをドライブさせていきます。他方で、チームにおいて「対話(dialogue)」を重ねる時間も重視しています。対話のコツは、早急な判断を下さずに、多様な意味の解釈と、新たな意味の生成を楽しむことです。「物事を決めて前に進める」だけでなく、あえて「立ち止まる時間」を大切にすることが、組織の進化の糧となると信じています。

  • 5.ペインフルとプレイフル

    変わりたくても変われない人や組織が変化をするとき、多くの場合「痛み」が伴います。ミミクリデザインに持ちかけられる相談の多くもまた、クライアントにとっての痛みを取り除く欲求が起点にあり、私たちはその痛みに真摯に向き合います。しかし同時に、人間が幼少期から持っている「遊び心」もまた、大きな変化の原動力となりえます。どうせ変わるならば、その過程を楽しむこと。また、新たな別の可能性を探索してみる遊び心を持って変化を生み出すことを、私たちは心がけています。