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ワークショップデザイン
ファシリテーション実践ガイド

ワークショップの基本から活用する意義、プログラムデザインやファシリテーションのテクニック、企業や地域の課題解決に導入するためのポイントや注意点について、最新の活用事例と研究知見に基づいて解説します。
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PROJECT DETAIL

新たな技術が活きる「意味」を探る、技術起点の意味とアイデア創発研修プロジェクト

クラウド、SDN、ビッグデータ、セキュリティなど幅広い領域のICT技術を活用した、NECグループが展開する社会ソリューション事業の中核を担うNECソリューションイノベータ。様々な基盤技術の開発に取り組んでいる中で生まれた技術を、新しい発想によって活かすアイデアを考えるための研修の依頼をいただきました。プロジェクトでは技術の「意味」に焦点をあて、技術を違った角度から捉えるための視点や、そこからみた時に生じる意味を探る活動を軸に据え、実際の保有技術を対象に計2回のWSを通してアイデアを考える形で実施されました。


  • Client

    NECソリューションイノベータ株式会社

  • Period

    1ヶ月

  • Member

    小田裕和、小林実可子、三好葉月、森川絢瑛

PROBLEM課題

技術を活かしたBtoBの事業アイデアを、生活者目線も取り入れ発想すること

様々なICT技術を開発し、社会の基盤となるソリューションを展開しているNECソリューションイノベータですが、競争が激化する中、技術開発力に加えてアイデアを生み出す力をさらに強化し、新しいソリューションに繋げていくことが求められています。これまでにも様々なアイデア発想法を研修に取り入れ、実践に活用されてきましたが、手法に依存するのではなく、より本質的にアイデアを生み出す力をさらに身に付けたいと考えていました。社会に存在する生活者やサービスのエンドユーザーの目線も持ちつつも、BtoBの事業展開を見据えたアイデアを生み出すことが必要ですが、その両サイドのバランスが取れたアイデア発想を進めていくことが課題となっていました。

APPROACH実施内容

  • 技術に新たな側面をもたらす、問いによる視点と意味の創出

    単に技術の仕様の強みだけを活かそうとするのではなく、その技術に存在しえる多様な意味を生み出すことが、今までになかったアイデアの創出の鍵になると考えました。そこで既に技術を活かしたアイデアとして提案されていたシーンを対象に、問いを投げかけることで新たな視点を生み出し、その視点によってグループで議論を深め新しい意味を見出すアプローチを実施しました。効率化を強みとした技術であっても、これまでは情報の効率化に焦点が当たっていたものが、人々の感情に視点がシフトしたことで新たな意味が見えてきます。

  • 意味への理解と解釈をさらに深める類推的な思考の展開

    見出した意味はまだ解像度が甘く、それだけではまだアイデアにつなげることは難しい状態です。そこで見出した意味に関連しえる要素を、意味をヒントに集めた画像や類推的な思考を通してあぶり出し、その観点を元にして、技術の意味への理解を深めていきました。

RESULT結果

技術の活きる可能性を広げる意味やアイデアと、その展開のアプローチの習得

具体的なアイデアは紹介できませんが、今までとは違った視点で技術を捉えた、新しい意味を伴ったアイデアが発表されました。またそうしたアイデアや意味によって技術にさらに求められる仕様のアップデートも見えてきました。このアプローチの特徴は、アイデアが出たら終わり、ということではなく、その意味をさらに深めたり展開したりすることでさらに多くのアイデアを検討することができることです。そうした展開の可能性も研修を通じて体感していただくことができました。

POINT ポイント

  • 1

    問いによって技術に新たな意味をもたらす

  • 2

    類推的な思考によって意味の解像度をより深める

  • 3

    単なる要素の掛け合わせではなく、展開し続けることが可能なアプローチ