課題が複雑化する現在、さまざまな組織でイノベーションが求められています。イノベーションを生み出すためのフレームワークはいくつも提唱されていますが、組織の風土を変えることなくフレームワークだけを導入しても、組織のひとりひとりに眠っている「創造的なものの見方」を育まなければ、良いアウトプットは期待できません。
オランダの歴史家であるホイジンガは、著書『ホモ・ルーデンス』の中で、人間の本質は「遊び」にあると述べています。イノベーションを生むためには、子供のころ誰もがそうであったように、固定観念の枠に囚われることなく、いつもとは異なる視点から発想したり、これまで結びつかなかったもの同士を結びつけたりするような、創造的思考が必要です。
PLAYFOOL Workshop は、遊び心溢れるエクササイズとツールキットを通して、創造的なものの見方を呼び起こすために開発されたワークショッププログラムです。芸術大学の最高峰、英国ロイヤルカレッジオブアート(RCA)出身のクリエイティブユニット「Studio PLAYFOOL」と、ワークショップデザイン研究の第一人者である安斎勇樹(東京大学特任助教・(株)ミミクリデザイン代表)が共同で開発しました。
ファシリテーター認定プログラムを受講すれば、あなたも PLAYFOOL Workshop Facilitator として、チームやクライアントの創造性を引き出し、イノベーティブなアイデアの創発をファシリテートすることができます。
PLAYFOOL Workshop は2018年度グッドデザイン賞を受賞しました。
制作: Studio PLAYFOOL
ダニエル・コッペン & 丸山紗季
英国ロイヤルカレッジオブアート出身のクリエイティブユニット。分野横断的な自由な視点で、遊び心溢れるプロダクトをデザインする。Dezeen 等海外メディア掲載多数。
監修: 安斎勇樹
東京大学大学院 情報学環 特任助教
株式会社ミミクリデザイン 代表取締役
著書『ワークショップデザイン論-創ることで学ぶ』(共著・慶応義塾大学出版会)、『協創の場のデザイン-ワークショップで企業と地域が変わる』(藝術学舎)
新商品/新規事業開発で悩んでいるエンジニア・デザイナー・マーケター
クライアントの創造性を支援したい組織開発のコンサルタント・研修講師
ワークショップデザインの幅を広げたいファシリテーター
自分自身の発想力を鍛えたい商品開発/新規事業の担当者から、チームの創造性を引き出したいコンサルタントやファシリテーターの方まで、イノベーションに関わるプレイヤーの方々を対象としています。
PLAYFOOL Workshop のエクササイズは、すべて創造性の認知科学や、最新のイノベーション論を参照して開発しています。創造性の源泉となるアナロジー(類推)、異なるアイデア同士の概念結合、インプロビゼーション(即興)、ストーリーテリングなど、普段の思考の枠を超える発想力を鍛える仕掛けが詰め込まれています。
PLAYFOOL Workshop は、4つのオリジナルのツールキットとエクササイズから構成されています。空間のあらゆるものを生き物に見立てたり、探偵のようなレンズを持って外に出かけたり、遊び心溢れるユニークなエクササイズを通して、創造的なマインドセットを育みます。
ファシリテーター認定プログラムをご受講いただいた方には、PLAYFOOL Workshop を現場で活用し、チームやクライアントに対してプログラムを効果的に進行するためのポイントを伝授し、ファシリテーションガイドを提供します。実践しながら、あなたらしいPLAYFOOL Workshopを一緒に探求していきましょう。
1日目は、PLAYFOOL Workshop で4つのエクササイズを体験して頂きます。
空間のあらゆるものを生きものに見立てたり、全く異なる2つのものをつなげてみたり、普段とは異なる方法で身の回りの環境と関わることで、アイデアが浮かびやすくなるマインドセットを身につけることができます。
PLAYFOOL Workshop では、各エクササイズごとに開発されたツールを用いて、 「自然と」発想できるような状態をつくることを大切にしています。
また、終了後、体験した感覚が残っているうちに、PLAYFOOL Workshop の理論的背景をじっくり学びます。 ここでは安斎より、デザインを用いたイノベーションの学術的文脈や、人間の認知と創造性の関係などについて講義を行い、PLAYFOOL Workshop の背景にある考え方について理解を促します。
2日目は、PLAYFOOL Workshop Facilitator としての実践を練習して頂きます。
各エクササイズのステップごとのポイントを解説したガイドブックを用いて、ロールプレイを通してファシリテーション経験を積むことで、実践レベルの力を身につけて頂けます。
PLAYFOOL Workshopで重要なポイントを伝えるのみでなく、ファシリテーションについてのフィードバックも行います。
最大24人まで使えるツールキットボックスをお持ち帰り頂きます。認定後、すぐに PLAYFOOL Workshop を実践して頂けます。
研修修了者のみを PLAYFOOL Workshop Facilitator として認定し、その証として、認定証をお渡しします。認定を受けた方のみが、PLAYFOOL Workshop を開催することができます。
PLAYFOOL Workshop Facilitator 限定の Facebook のコミュニティページにて、Studio PLAYFOOLや安斎に自由に質問して頂けます。ツールの新しい使い方や、ワークショップを行う上での悩みなどを気軽にシェアしましょう。
このプログラムでは、一日目にワークショップを体験、解説を受けた上で、二日目にファシリテーショントレーニングを行います。無事研修を終えられた方には、ツールキットをお渡しし、PLAYFOOL Workshop Facilitator として認定いたします。
Day 1/2
PLAYFOOL Workshop & 解説
Day 2/2
ファシリテーショントレーニング
※全日程参加可能な方のみ、ご参加いただけます。
Day 1/2
5月16日(土) 10時〜19時
Day 2/2
5月23日(土) 10時〜19時
Day 1/2
3月7日(土) 10時〜19時
Day 2/2
3月8日(日) 10時〜19時
以前 PLAYFOOL Workshop を体験したのですが、もう一度参加する必要はありますか。
以前に PLAYFOOL Workshop に参加された方も、もう一度ご参加ください。プログラムが更新されている場合があります。また、ワークショップ体験の鮮明な記憶がある状態で認定講座を受けることで、より効果的に学ぶことができます。
今回は都合上参加できないのですが、次回の開催予定はあるでしょうか?
6月以降の開催時期は現状未定ですが、今後も定期的に開催予定です。こちらにアドレスを登録していただければ優先的にご案内致します。
ワークショップやファシリテーションの経験がないのですが、大丈夫でしょうか?
このワークショップは、ひとりひとりの自然な想像力を呼び覚ますためのもので特別な用意は必要ありません。ファシリテーションに関しても、ツールキットの他に丁寧なファシリテーションガイドがついておりますので問題ありません。
キャンセルしたい場合のキャンセル料に関して教えてください。
講座をキャンセルされる場合には、キャンセル料が発生いたします。申し込み前に必ずご確認ください。
・連絡なしの不参加の場合:受講料の100%
・2週間前~当日のキャンセルの場合:受講料の100%
・それ以前のキャンセル:無料
PLAYFOOL Workshop Facilitator 認定講座の支払い方法について教えてください。
基本的には、銀行振込もしくは請求書払いをご利用いただけます。詳しくは、こちらまでお問い合わせください。
個別でのワークショップのご依頼や、本プログラムに関するその他の質問はこちらにお問い合わせください。projectplayfool@mimicrydesign.co.jp
ダニエル・コッペン & 丸山紗季
Studio PLAYFOOL は、英国ロイヤルカレッジオブアート出身のダニエル・コッペンと丸山紗季によるクリエイティブユニット。「遊び」がイノベーションをうむとの信念のもと、分野横断的な自由な視点で、新しい見方や体験を生み出すプロダクトのデザインを行う。主な作品に、来る食糧危機をテーマに、少ない量の食料でも満腹感を与える食器《HALF/FULL》や、人工知能との新しい関係性を提案したランプ《Lulu, the little lamp that learns》がある。イベントでの講演や Dezeen 等海外メディア掲載多数。
東京大学大学院 情報学環 特任助教
株式会社ミミクリデザイン 代表取締役
東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。商品開発、人材育成、地域活性化などの産学連携プロジェクトに多数取り組みながら、多様なメンバーのコラボレーションを促進し、創造性を引き出すワークショップデザインとファシリテーションの方法論について研究している。主な著書に『ワークショップデザイン論-創ることで学ぶ』(共著・慶応義塾大学出版会)、『協創の場のデザイン-ワークショップで企業と地域が変わる』(藝術学舎)がある。ワークショップデザインを学ぶための企業研修、公開講座を数多く開催し、これまで累計3000人以上が受講。