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こんな時どうする?「参加者が議論に熱中するあまりファシリテーターの方を向いてくれない」

ESSAY
Hikaru Mizunami
2018.12.25
こんな時どうする?「参加者が議論に熱中するあまりファシリテーターの方を向いてくれない」

今年の夏ごろ、あるワークショップで、こんなシーンがありました。

安斎勇樹 / Mimicry Design on Twitter

ファシリテーターが手をあげたら静まる”というルールが形成された場なのに、ここまで気づいてもらえない東南@yumitonan 逆にすごい https://t.co/g5GLcyFJ1z

もちろん参加者がグループワークに没頭していることは、決して悪いことではありません。とはいえ、一つのワークにあまりにも多くの時間を割いてしまうと、その後のワークに支障が出てしまいますし、状況によってはグループワークの途中で新たな指示を出す必要に迫られることもあるでしょう。
 
「参加者が盛り上がっているところに水を差すようなことはしたくない」が、「それでも全体のことを考えると早く次に進みたい」というジレンマの中で、どのように自然な流れで速やかに参加者の注目を再び集めるかは、ファシリテーターとして工夫のしがいのあるところだと感じています。
 
例えば動画のなかでやっているように、「ファシリテーターが手をあげたら静まる」というルールを事前に共有しておけば、ファシリテーターが大きな声を出して無理やり会話を遮るなどしなくとも、次の段階へと進むことができます(今回は上手くいきませんでしたが…)。
 
「他の実践者の方は、こうした状況になってしまった時どうしているのだろう?」と気になった私は、ミミクリデザインが運営するワークショップデザインを学ぶためのオンラインコミュニティ『WORKSHOP DESIGN ACADEMIA』の中でこのような質問を投げかけてみました。
 

グループワークが盛り上がったのは良かったけれど、次のワークに行きたいのに全然参加者がこちらを向いてくれない…というのは、実践者にと結構よくある悩みのように思えますが、みなさんはこんな時どうしますか?
 
些細な工夫でも、他の人がやっていて参考になった事例でも、これからやってみたい試みでも構いません。他の人の参考にもなると思うので、ぜひお話をお聞かせください

 
そうすると、たくさんの人からユニークな工夫がいくつも寄せられてきましたので、ご紹介していこうと思います。
 

一つのテーブルで手が上がると連鎖するので、手をあげて目線を下げてアピール。まず一つのテーブルを止める(ことを意識します)。周りもそれを見て気づいて止まる…かな。

 

以前他の方が実践していていいなあと思った手法がありました。
ワークに入る前に、両手を上にあげてヒラヒラする動き(手話で拍手を意味するそう)を紹介し、「終わりの時間が来たら僕この動きするので、気づいた方は一緒にこの動きをしてください!」
 
参加者としては、徐々に徐々にヒラヒラの拍手が広がっていって、最後みんなで静かにヒラヒラするのがちょっと楽しかったのと、あえて大きな声などで主張しない優しい感じがそのファシリテーターの人柄とマッチしていて素敵でした。

 

誰も聞いてくれない時、大きな声を出すのは逆効果で、延々と小声で話していると気になって皆さん黙ってくださること、よくありますw
あとは、教卓(的な場所)から離れて参加者の脇で地味に話してるとそのうちシーンとしてきます。隣に立ってる人が何か呟いてるととても気になるみたいwです

 

5分前、1分前くらいでカウントダウンのアラートを出しつつ、時間になった時には手を挙げながら「ここまででーす」と伝えることが多いですが、それでも夢中になっている時は、「まだグループ内でのお話が終わらないかと思いますが、一旦ここで区切って先に進めちゃいますねー」と言いながらスライド切り替えて進めちゃいます。
 
この「進めちゃいますね」で気がつくのではなくて、次の話題について話し始めると場が変わったことに気がついてくれます。
 
場の雰囲気で切り替え方は変えますが、最初にワークの時間が何分あるのかを伝えて、残り時間を伝えていくことで、なんとなく気がついてくれることは多いですね。

 

気づいてもらえないの寂しいですね…。
少し状況は違うかもしれませんが、私は議論の時間を決めてスマホのアラームをセットします!アラームが鳴った時にすぐに止めず、みんなが議論をやめるまで鳴らし続けます。
 
そうすると、「あ〜もう時間か〜!」と言って、話しや手を止める人が出て来たり、急いで詰め込んで終わらせようとしてくれます。
笛とかだとびっくりしちゃうと思うし吹き続けられないので、スマホのアラームくらいがちょうど良いのでは、と思っています。

 

時間は必ずスライド(短時間の場合が多い)か白板(長時間の場合が多い)に表記し、終了時間を合図する場合は中国で調達?(正しくは会社イベントのお土産)した太鼓を鳴らします。アラーム音やタイマーとは異なり、ゆるい感じ、ユーモアを醸し出しながら合図します。

 
…などなど。そこから時間終了を告げるための小道具の話などに派生して、結果的にとても実りのある会話が展開されていました。ご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
 
『WORKSHOP DESIGN ACADEMIA』では、このような実践上のtipsから心構えなどについて意見を交わし、理解を深めていくようなコミュニケーションが日々行われています。次回の新規メンバーの募集を1月初旬に開始する予定ですので、興味のある方は下記詳細をご確認の上、ぜひお申し込みください。
WORKSHOP DESIGN ACADEMIA|最新のワークショップデザイン論が体系的に学べる ファシリテーターのための探求と鍛錬のコミュニティ
それでは。

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