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ミミクリデザイン全体会vol.1「 ビジョンメイキングワークショップ 」【イベントレポート】

REPORT
Hikaru Mizunami
2018.05.19
ミミクリデザイン全体会vol.1「 ビジョンメイキングワークショップ 」【イベントレポート】


 

ミミクリデザイン全体会、開催

 
7人体制でチームとして正式に事業を始動させた昨秋から「人間のトンマナ1)トーン&マナー。デザインにおける一貫性のことが揃ってない」と評判(?)の弊社でしたが、さらに個性的なメンバーらが加入し、これまで以上にバラエティに富んだ布陣で2018年度を迎えています。
 
そしてこの度、改めてメンバー同士の親睦を深め、かつミミクリデザインの企業理念への理解を深めるための場としてミミクリデザイン全体会が企画されました。「組織全体としての結束力を高め、前に進んでいく足掛かりつくる」ことを目標とし、約半年間、全3回の開催が予定されています。
 
今回のイベントレポートでは、先日4月6日に行われた第1回全体会の様子をお届けします。第1回では、ミミクリデザインでファシリテーターを務める和泉裕之によって企画された「ビジョンメイキングワークショップ」が実施されました。
 
 

ビジョンメイキングワークショップ とは?

 
「ビジョンメイキングワークショップ」は次の3つのステップによって構成されています。
 

①レクチャー
創業時点のミミクリデザインの理念(ミミクリの理念1.0)の再確認
 
②ダイアローグ
説明された「ミミクリの理念1.0」を叩き台とし、メンバーが持つ思いを織り込んでいくことで「ミミクリの理念2.0」を検討する。
 
③メインワーク
「ミミクリの理念2.0」をもとに、ウェブサイトのトップメッセージをみんなで考える。

 
ワークショップを通じて、「私(たち)とミミクリの結びつきがより明確になる」ことを目標としている、とイベント冒頭で和泉から企画趣旨が述べられていました。


 
 

ミミクリの理念“1.0”by安斎

 
まずは代表の安斎から、創業時に定められた「ミミクリの理念1.0」が改めて話されました。創業に至った経緯から始まり、“ミミクリ”という言葉に込められた意味や、山ほどある今後やりたいこと(本当に山ほどありました…)など。
 
中でも、組織の基本的なスタンスとして掲げられた「ブリコラージュ」という言葉が特に印象的でした。社会的課題を解決するために、目標から逆算して計画的に進める「エンジニアリング」的なアプローチではなく、寄せ集まった人材と知識を組み合わせながらやりたいことを発見していく「ブリコラージュ」的なものづくりの姿勢を重視したいという考えが安斎から述べられていました。そして今日までそのようなスタンスで活動してきた結果、他の組織にはないミミクリデザインの強みも見えてきたと言います。
 
ミミクリデザインではメンバーの多くが、大学院やNPO法人などのミミクリデザイン以外の団体に所属しています。しかしながら、各メンバーの専門領域にまったく共通点がないわけではなく、改めて概観すると、ワークショップデザインやファシリテーション、イノベーションデザインなどの領域を中心に「人間の創造的活動における“わざ”」の探求に全員が関わりを持っていることがわかってきました。
 
そして今後の展望としては、メンバーそれぞれがそれぞれの専門領域の中で獲得してきた能力や知恵、視座を緩やかに連関させながら、ミミクリデザインの活動として再構成し、多くの人の創造性を支援する場を作っていきたいのだと、安斎は話します。

 

ミミクリの理念“2.0”を創出する

 
こうして安斎からが考える理念や展望、いわば「ミミクリデザインの理念1.0」が再確認されたわけですが、今回のワークショップはここからが本番。ここからは安斎による「1.0」を叩き台として、今度はメンバー全員で「ミミクリデザインの理念2.0」を考案・構成していきました。
 
まずは3つのグループに分かれた上で、「自分がこの組織に入ったのはなぜか?」や「組織として実現したいこと、逆に組織に求めるものは何か?」などの個人的な思いをお互いに深掘りしていきました。机上に用意された模造紙に書き出しながら、自分たちが考えるより良いミミクリデザインの在り方について考えを深め、言語化していきます。
 

 
 

企業メッセージをリデザインする

 
模造紙を用いた対話によって可視化されたそれぞれの思いの踏まえた上で、メインワークへ。今回メインワークのモチーフになったのは、「ミミクリデザインのホームページ」。具体的には、ホームページのトップに掲げられる企業メッセージをリデザインする、という活動が設けられていました。
 

一見単純なワークのように思えますが、その裏には和泉による様々な構成上の意図やファシリテーションのワザがありました。例えば今回の場合、和泉からは最終的に企業メッセージをリデザインする、という目標以外、特に問いなどが具体的に与えられることはありませんでした。それはある意味参加者の熱量を信頼した結果とも言えます。参加者が自ら考えるために必要な問いを設定するために主体的に話し合うような設計やファシリテーションが行われる場が和泉によって生み出されていました。
 
また、グループごとにざっくばらんに生み出される対話の様子を、二人のグラフィックレコーダーが構造化・可視化していきながら、全体の意見を統合していきました。メンバーたちはそれらをもとに、ミミクリデザインの新理念や、クライアントや関係者に対して自分たちは何ができるのかを炙り出していきます。一言で魅力的に思える文言としてまとめることにどのグループもかなり苦労している様子でしたが、どうにか自らの中で浮かんでくる思いを言語化しようと、コミュニケーションを尽くして取り組むメンバーの姿が印象的でした。
 



 
 

ミミクリデザインの今後

 
この日メンバー間で深く対話を行なったことで、日々の業務においてミミクリデザインとして大切にしていきたい姿勢や在り方が改めて浮き彫りとなりました。例えば、ミミクリデザインでは商品開発や地域活性、人材育成など、様々な分野を横断した業務に取り組んでいますが、そういった多様な分野に関わるからこそ、その場しのぎ的なメソッドを与えるのではなく、クライアントの根本的な見方・考え方など、本質的な学習の支援や促進を行なっていきたい、といった思いが共有されていました。
 
また「それぞれの得意分野や性格の違いがはっきりしているミミクリデザインだからこそ、そのようなズレや矛盾はむしろ大事にしていきたいよね」というあるメンバーの話が強い関心を集めていました。ズレや矛盾に満ちたカオスな場こそが創造性の種であり、決して無くしてはいけないものではないか、そのようなズレを認識しながら創造性に活かしていくためには何が必要か、といった点について、盛んに議論がされていました。
 
次回の全体会は5月に予定されています。どんな内容になるかはわかりませんが、いちメンバーとしてとても楽しみにしています。また、今回のワークショップは今後のミミクリデザインの活動にとってどんな影響をもたらすのでしょうか。ぜひ期待していてください。

References   [ + ]

1. トーン&マナー。デザインにおける一貫性のこと
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