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「魅力が伝わるロゴをデザインする」離島プロデュースワークショップ(角川ドワンゴ学園N高等学校)【プロジェクトレポート】

REPORT
Yumi Tonan
2018.04.07
「魅力が伝わるロゴをデザインする」離島プロデュースワークショップ(角川ドワンゴ学園N高等学校)【プロジェクトレポート】

こんにちは。
ミミクリデザインの東南裕美です。
 
2018年3月4日と3月12日、東京大学本郷キャンパスにて、N高生を対象に「離島プロデュースワークショップ」を実施し、プログラムデザインと当日のファシリテーターを担当させていただきました。
 
こちらのワークショップは、学校法人角川ドワンゴ学園さんからの依頼をうけて、五島市交流教育事業の一貫として行ったものです。
 

 
“離島プロデュースワークショップ” とは、離島の隠れた価値や魅力を発見し、発信するワークを通じて、“伝える力”について学ぶ全3回のワークショップです。今回は長崎県にある離島、福江島五島市を題材に、N高生に、ロゴ制作に取り組んでもらいました。本記事では第1回、第2回ワークショップの様子をレポートします。
 
 
まず、第1回ではペアワークを行い、相手の良いところを表現したロゴデザインをするワークを通じて、「ロゴを使って隠れた魅力を発掘し、“伝える” “表現する”」ということについて学んでもらいました。
 
第2回では、五島市のロゴをリデザインすることで、「五島市の価値や魅力をターゲットに伝える」ということについて学んでもらいました。
 
 

離島プロデュースワークショップVol.1「ロゴを使って”伝える”ということについて学ぶ」

 
第1回目のワークショップは、普段よく目にする企業のロゴを題材として、そのロゴがどんな意図や思いに基づいてデザインされているのかを考えたりしながら「ロゴを使って伝える」ことについての学びを深めていくところからスタートしました。
 
 
例えば、こちらのロゴを見てみましょう。
 

※N高等学校さんの許可を得て掲載しています
 
このロゴには、「無限の五角形の中に、様々なN(個性)の見え方が存在し、N高等学校が目指す『より自由に自身のやりたいことを見つけ、得意分野を伸ばせる環境』を表現する」といった意図が込められています。
 
このように、実際の企業ロゴを題材にしながら、「そのロゴはどんな意図のもとデザインされ、その企業のどんな魅力・強みを表しているのか」を、クイズ形式にして、みんなで考えてもらいました。
 
 
ロゴのつくり方を 一通り学んだところで、いよいよ実際にロゴをつくってもらいます。
 
まずは、相手の良さを引き出すためのインタビューワークです。
 
ほとんど全員が初対面同士でしたが、インタビューワークを通じて、お互いの人となりもわかり、徐々に相手の話に聞き入っていました。

 
その後、インタビューで得たペアに関する様々な情報を自分のなかで咀嚼し、相手の良さを1つのコンセプトに落とし込み、1つのロゴにしていきます。
相手から得た情報がたくさんあっただけに、膨大な相手の魅力をどう解釈したらいいのか…とみんな知恵を振り絞っていました。

 
 
参加者一人一人が思い思いのペアのロゴを作成し、離島プロデュースワークショップvol.1は終了しました。
 
ーー
 
次に離島プロデュースワークショップvol.2では参加者のみなさんに五島市のプロデューサーになりきってもらい、五島市のロゴ(シンボルマーク)をリデザインしてもらいました。
 
 

離島プロデュースワークショップVol.2「五島市のロゴデザインを考える」

 
 
五島市は、長崎県の離島群、五島列島の中で最大面積を誇る福江島に位置しています。
日本一美しいといわれる砂浜や、島のシンボルにもなっている鬼岳をはじめとして、豊かな自然に囲まれており、歴史的には隠れキリシタンの潜伏していた地域でもあるため、キリスト教の教会が多く存在しています。
 

また、椿や五島牛、かんころ餅、五島うどんなど数々の特産品があります。
 
本ワークショップでは、グループごとに10歳の子供や20代OL、N高生などのターゲットを選んでもらい、選んだターゲットが五島市のことを魅力的だと感じるようなロゴをつくり、発表してもらいました。
 
 
最初のチームは小学校5年生(10歳児)をターゲットにしたロゴを作成。動物好きな女の子が、五島市のきれいな海辺を一緒に散歩する様子を動物と子供の足跡で表現してくれました。

 
次はN高生をターゲットにしたロゴ。普段からネットに慣れ親しんでいるN高生に親しみをもってもらえるように、さりげなくWi-Fiのマークをにおわせるデザインがされているのも、すごく粋です。

 
こちらはサラリーマンをターゲットにしたロゴ。都会の仕事に疲れて、五島市で自然に囲まれた生活ができることを表現しています。

 
一方こちらは40歳女性をターゲットにしたロゴ。娘とのんびり滞在できる自然豊かなまちであることと、美容に良いとされる椿の魅力がターゲットに伝わるようロゴに工夫がほどこされています。

 
最後にこちらは20代OLをターゲットにしたロゴ。五島市に滞在することで「女を取り戻す」というテーマを掲げ、蕾であった椿が開花をするように、五島市の滞在後を通して、ターゲットがもっと魅力的な女性になれるということを表しています。

 
このように、例えば同じ「海」や「椿」という地域資源を活用しても、そこに込められた意味や発信の仕方は異なります。どのチームも、ターゲットに五島市の魅力を「伝える」ことがしっかりと感じられるロゴの作成をしていました。
 
ワークショップ終了後には大半の参加者が「五島市に興味をもった!!」や「五島市に行きたい!」という感想を話してくれました。私自身も、今回ワークショップに参加してくれたN高生がこれから五島市とどのように関わっていくのか、とても楽しみです。
 
 
最後に、本プロジェクトの様子を動画にまとめましたので、興味のある方はぜひご覧ください。
 

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